WM-61Aなき後
秋月電子から突如凄いECMが現れた。
プリモ「EM158」の衝撃的アキバデビューです。
ファースト・インプレッション と試作を経て全貌が見えてきました。
さっそく「ファンタム式・パナ改」・・・いやパナではないんですよね、「プリ改?」、(「ファンタム式P改マイク」としておきますね)
そんなマイクを製作してみました。
FetⅡbright (フェット・トゥー・ブライト) です。
レンズ:バブルぼけの代表選手 Meyer Optik Golritz Trioplan 100mm f2.8使用
位置づけとしてはキャラクター的にFetⅡ のハイに輝きを加えた同一シリーズ としました。
ファットで我が道をゆく優等生 FetⅡ そしてその直系、育ちの良い現代っ娘 FetⅡbright 。 お好きなのはどちら?
いま一度「ファースト・インプレッション」記事をご参照ください。
https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12377368591.html
フロントメッシュのため、中身がWM-61Aのバージョンと見分けがつきにくいです。
光にかざすとフロントの13個の孔が見えます
テッパン的な実績・信頼で、ついこの回路つい使っちゃいます。
コンデンサ1個使用の省略形でもなんら問題ありませんよ。
「Operating電圧:3.0V」なのにどうして8Vもかける?
これはWM-61Aでも同様ですが、この電圧は許容範囲でできるかぎり高くすることで高音圧時のひずみ特性を改善し、よりHigh-SPLに耐えられるようするのが目的です。
従来からのFetⅡとなんら変わるところはありません。
(マイクケース)
1.ShinさんのFetⅡはどうなってるの?という疑問をお持ちだとおもいますが、
すみません、この箇所だけは公表できません。
しかし写真から判断されて完全に同一物を作った方が遂に今年1人いらっしゃってビックリしました。
しかしこれは秘密にしていただく事とそれを販売することを厳禁、ご遠慮願っています。
2.最重要要素はECMカプセルの静電シールドにあります。
ケースは総金属製、フロント部は「ステンレスメッシュ100」の絞り加工で仕上げてあります。
これはEM158カプセル(裏面以外)を包んでそのケース部(GND)を高周波的に低インピーダンス接地し、ハムの完全防止。
さらに微細メッシュによる風防効果を加えて「吹かれ」防止をはかっています。
(おちいりやすい自作マイクの残念構造について)
1.マイクに手を近づけるとハムがでる。
2.マイクをさわるとハムが消える。
これはどちらもEMC設計が不適切または何も考えられていないためです。
(EMC=電磁環境両立性)アナログ・デジタル問わず電子機器設計の基本ルール。
(おちいりやすい例)
上図のいずれもがEMC構造不良ですので誘導ノイズ(ハム)に悩まされます。
答えは書きません、マイクロホンクラフトには「等価回路」に描きなおした「見えない回路を頭に描く必要があります。
または失敗をくりかえすうちに起こるNGパターンから読み取る手もあります。
「マイクにさわっていないとハムが出る」なんておかしいはず、なぜなのか考える・・・そういうこと抜きにマイク・クラフトはできません。
fetⅡ‐bright はご注文により製作しますのでお問い合わせください。
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)
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