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Channel: ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)
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1336 :コネクタ・セパレート型ファンタム式パナ改マイクの試作

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これまでの約4年間、ファンタム式パナ改マイクは「fetⅡ」や「LZ Ⅱ」に見られるセパレートタイプのマイクロホンは「マイク側」と「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部分は細ケーブルで結ばれたものをご紹介してきました。


ここを分離することによって得られるメリットはお分かりになる通りです。


ShinさんのPA工作室

Shinさんのマイクとしてはバウンダリー以外では初めての試みですがミニチュアマイクロホンの世界ではこれが標準です。


今回はfetⅡをベースにした分離式マイクロホンの製作を行いました。

(2SK30使用バージョンを使いました、もちろん2SK330ならさらに基板はコンパクトになります)


問題はいかにXLRコネクタにmini-XLRを組み込むかという事でした。


ShinさんのPA工作室
いろいろな固定法を試みましたがコネクタボディとブッシングをねじ込む段階で配線ケーブルがねじ切れることしばしば・・・・ブッシングにmini-XLRを取り付けてシェルにねじ込む方法ではこのスタイルは成り立たないことが分かりました。


ケーブルがねじれない方法として上記の方法、基板にmini-XLRブラケットを一体化する方法にしました。(接着はGNDのメッキ線とホット・メルト)

12φの熱収縮チューブで基板とmini-XLRコネクタとを覆い、さらに一体化をしっかりさせました。

この形式なら「ローカット」や「ATT」切替えSWを組み込むのも不可能ではなさそうに思いました。



ShinさんのPA工作室
左:ノイトリック NC-3MXBシェル

中央上:Amphenol AC3MMBのブッシングを切断。

右:mini-XLRを取り付けた基板に12φ熱収縮チューブでカバーした。



ShinさんのPA工作室


単一指向性カプセルなど異なったパフォーマンスのカプセルへの交換も可能

です。

Shinのマイクロホンではさらに「fetⅡi」のほか「LZ-Ⅱ」「P-fetⅡ」などもこのスタイルで製作出来ます。



【回路図】


ShinさんのPA工作室
このインピーダンス変換・平衡出力AMPはさまざまな使い方に対応します。



【番外編】

mini-XLRの同一pin構成のマイクロホンをこの「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部分に接続することが可能。

また、同一pin構成の他社の「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部の使用も面白いと思います。


ただし、他社製品との組み合わせ時の性能は未知数ですがShinのマイクはじめての試みとしてご紹介しておきます。



(お知らせ)

fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)   (Shin)



モノ作り日本もっと元気出せ   



【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。


★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。


★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。

                             管理人(Shin)                             
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