これまでの約4年間、ファンタム式パナ改マイクは「fetⅡ」や「LZ Ⅱ」に見られるセパレートタイプのマイクロホンは「マイク側」と「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部分は細ケーブルで結ばれたものをご紹介してきました。
ここを分離することによって得られるメリットはお分かりになる通りです。
Shinさんのマイクとしてはバウンダリー以外では初めての試みですがミニチュアマイクロホンの世界ではこれが標準です。
今回はfetⅡをベースにした分離式マイクロホンの製作を行いました。
(2SK30使用バージョンを使いました、もちろん2SK330ならさらに基板はコンパクトになります)
問題はいかにXLRコネクタにmini-XLRを組み込むかという事でした。
いろいろな固定法を試みましたがコネクタボディとブッシングをねじ込む段階で配線ケーブルがねじ切れることしばしば・・・・ブッシングにmini-XLRを取り付けてシェルにねじ込む方法ではこのスタイルは成り立たないことが分かりました。
ケーブルがねじれない方法として上記の方法、基板にmini-XLRブラケットを一体化する方法にしました。(接着はGNDのメッキ線とホット・メルト)
12φの熱収縮チューブで基板とmini-XLRコネクタとを覆い、さらに一体化をしっかりさせました。
この形式なら「ローカット」や「ATT」切替えSWを組み込むのも不可能ではなさそうに思いました。
中央上:Amphenol AC3MMBのブッシングを切断。
右:mini-XLRを取り付けた基板に12φ熱収縮チューブでカバーした。
単一指向性カプセルなど異なったパフォーマンスのカプセルへの交換も可能
です。
Shinのマイクロホンではさらに「fetⅡi」のほか「LZ-Ⅱ」「P-fetⅡ」などもこのスタイルで製作出来ます。
【回路図】
このインピーダンス変換・平衡出力AMPはさまざまな使い方に対応します。
【番外編】
mini-XLRの同一pin構成のマイクロホンをこの「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部分に接続することが可能。
また、同一pin構成の他社の「インピーダンス変換・平衡出力AMP」部の使用も面白いと思います。
ただし、他社製品との組み合わせ時の性能は未知数ですがShinのマイクはじめての試みとしてご紹介しておきます。
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