”テクノロジーはモノのカタチも構造も変え得る”
「ネオジム・磁石」(ネオジウム磁石)は1982年、日本の佐川 眞人博士によって発明されました。
従来のマグネットのような「ヨーク」による磁気回路を設けても磁力線のあまりの強さにチャチなヨークなど磁束が突き抜けて磁路の形成に至らない。
ヨーク構造とする場合はSS400鉄などを使用して特別に設計しないかぎり効果の薄いものになるといわれています。
写真1.(砂鉄による磁界の可視化実験)
中心のネオジム磁石は長さ2cm、幅4mm、厚さ2mm、の3,600ガウス、
右側:(N)、左側:(S)極
「台風の目」から発した磁力線によって大きな磁界を形成していることが見える。(使い捨てカイロの砂鉄使用)
計算上は1gのネオジム磁石は1Kgの鉄を持ち上げる、といわれる。
このためヨークなしで十分な磁束密度をもつネオジム磁石は単磁石のまま使うのが普通になった。
リボンマイク といえばS極とN極の間で磁束の集中する部分に金属リボンを張ったものが従来からの形状である。
【軽薄短小リボンマイクについて】
100円ショップの4個100円のネオジ(2,400ガウス)でさえRCA77D並みの磁力を持たせるのは容易です。
軽薄短小という世の流れにリボンマイクのニューウェイブとして、現在のネオジ・マグネットにより次元の異なるデザインのリボンマイクが実現できるはずです。(下図にもとづく実験は成功しています)
従来ならアルニコ磁石とヨーク構造で対極するN-S間にできるだけ多くの磁束を飛ばし、その磁束をリボンの動きが切る構造だったため大きく重かった。
それがリボンマイクのステイタスだったりしたが・・・・・・
今後、驚くほど細く、小型で軽いリボンマイクが登場することでしょう。
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fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) Shin
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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