「自分のVoiceに勝る音源ナシ」 とまず申し上げておきます。
これはShinがマイク作りの中で
経験した結論ですが、異論のあることは承知しています。
このテストに用いる音声は「I 'ts fine today Test」だけです。
(腹式呼吸+胸骨共鳴+歯の裏に息をあてる)という「ボイス・トレーニング」で用いられる発声を行います。
人間の声は男性数10HZ~10KHZ以上、女性ではそのオクターブ上」となります。この辺は教科書に書かれているよりはるかに広範なスペクトルを持つすぐれた音源であることを再認識する必要があります。
良く見られるのは、「新しいマイクを手にした、次の使用チャンスで試してみよう」 というぶっつけ本番型、バクチじゃあるまいし、マイクロホンは入手したその瞬間に「海のものやら、山のものやら」検討をつけ、「Voice リアルタイムモニター」で完全把握すべし。
マイクロホンの性能は音楽(楽音)で判断するまでもなく・クセも特徴も「自分の発するVOICE(男性)」のリアルタイムモニターだけでほぼ全容が判断できます。
(試験発声)
「ヘイ ・ヘイ ハ ・ ヒ ・ フ」 「ウワン 」 「チッチッ・チェーック」などこれ見よがしのうっとうしいマイクテストは一切行いません。
(近接)
ナメるような近接から50cm程度まであります。
(接話型)Vocal、Speech用途
SM58のような単一指向性の近接効果で音作りされた「接話マイク」こそ特殊なマイクだと思った方が良いがそれはソレ、「接話マイク」はPA音の返りでこそ唯一判断すべきマイクロホン、決してヘッドホンでは判断できません。
たっぷりとしたエネルギーを感ずる「母音」の感じとプレゼンスピークを伴った「子音」の美しさが決め手、100HZからプレゼンスピークの間に不自然なピーク、ディップのないこと。
この中で300HZ、500HZあたりからロールオフされているようなマイクはヘッドセットマイクか「ローカットスピーチ」にしか使い道はないでしょう。
これはヘッドホンモニターでVOICEテストしても安っぽい音しかしないのが特徴です。
(楽器用クリップオンマイク)
フラット、+プレゼンスピークのはっきりしたマイク、 ヘッドホンモニターでは低域から高域までしっかり伸びているのが特徴。
マイクをさわった時の「ガサゴソ」音の固有鳴きはそのままマイク音の色づけとして現れます。
これらの異音の少ないものが自然な演奏音を聴かせます。
(スモールダイアフラム無指向性マイク)
姿カタチからは想像もできない良質かつワイドレンジなものが多いが、中にはSN比の低いもの、思ったほどの周波数レンジを持たないもの、高音圧でひずみ易いものがある。
無指向性マイクには「近接効果」はないがそれなりに距離/周波数レスポンスの変化はある、近距離(50cm)で低域減衰のないマイクは良質。
この位置でのテスト発声はマイク音の魅力も欠点も見えてくる。
≪生活騒音・暗騒音は大いに利用すべし≫
ボイステストを行うまでもなくこれだけでもマイク特性の50%は判断できるほどです。
※「あらゆるVoiceの中で自分の声はもっとも向かない」というご意見もありますが、それは「録音」⇒「プレイバック」の過程で云えても、「リアルタイム・モニターには当てはまりません。
ご自分の声を信じて録音・PA含めて「このマイク、何者?」を即座に判断しましょう。
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) Shin
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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