【Shinさんの仮止めテープ・クラフト その1】
Shinさん、最近ケーキ作りに凝っているという噂だけど・・・・
まさか・・・ひょっとしてコレのこと?
ゼンハのホルダーにちょこんと乗っている金桶と紙コップでできたSP。
焼プリンからケーブルが出ている夏休み工作みたいなのが今回のトランペットSPだ。
しかし何でまた「焼プリン」と紙コップ、金桶なの?
ハッキリ言うよ、・・・・・ 「変だ!」
しかしコレ、マジで実用性がある。
(お材料)
Candoで100円の「シフォンケーキ皿」
でもバター敷いたりしません。
あっ裏側はこんな感じね、穴はφ20、ドライバーとはミスマッチだが・・・
紙コップ(コップの長さはきわめて大事な要素だ)
4すみにケシゴムを切って貼り付ける
紙コップを浮かせレフレックスホーンの折り返し部分をこれで作る。
これでレフレックスホーン部はできあがり。
見えるかなー、これ秋月電子の入口にある能率81dB/1m、耐入力10WのSP、なぜか「森永の焼プリン」の空きカップがピッタリおさまる。
(入口で隣にあるメタルコーンのほうなら90dB/1m)
ダイアフラムの違い、スロートなどホーンとのマッチングなどこの際無視した。
【音出し】
(条件)1KHZ正弦波 2.2Vat.8Ω≒0.6W 距離:0.5m
※(MAX 100dB/A と決めてこのような設定にした)
1.最初はSPユニット単体で
86dB/A まあこんなモンでしょう。
2.「レフレックス・ホーン」のトランペットSPにすると101.5dB/A (きちんと設計したモノならこんな程度ではない。
でもユニットにメタルコーンの方を使えば110dB/A 程度にはなる)
!これでしょ、さっき買ってきて試しました。
低域が出ない分ものすごい音量、おいそれと測定できないのが残念。
「ピーーー」という1KHZの連続音は100dBにもなると頭が割れそうになる。
(気をつけよう)
遮音処理などしていないマンションの一室で長々とやっていたら間違いなくらケイサツ呼ばれる。
メーターが所定の値を指示したら「サッ」と写真撮って音を止める。
音が止まればなにくわぬ顔で善良な住民に早変わりの術だ。
5.7cmのこんなSPもつかってみたが十分巨大な音になる。
パワーさえ入れば「ドライバ」となるSPは小さくてよい
【考察】
①ドライバユニットはさほどパワーは入らないがこんないい加減なものでも能率の良さはものすごい。
②遠達性の高いSPは「エクスポネンシャル型またはハイパーボリック型ホーン」を有することになるが、最近の近距離タイプは「コニカル・ホーン」のものが多くみられる。
③このいたずら実験でも材料の関係で「ショート・コニカル」型です。
厳密にはドライバーの気室やスロート形状・サイズ、中筒とホーンとのマッチング、そしてホーンが揺らす空気とのインピーダンス・マッチングなど諸々の技術条件があるが、「トランペットSPのものすごさ」を手近な材料実験したかっただけ、ほとんどラフだ。
④ちなみにレフレックス中筒を取り払い、SPユニット直付にすれば「ワイド・ホーン」(ワイドレンジ高能率SP)動作になるがやはりレフレックスホーンのトランペットSPのほうが面白いだろう。
⑤紙コップの高さによって正面音量の盛り上がる点があるのでその高さで固定する。
⑥高効率かつ気持ちよく鳴らすにはコツがある。
(例) 「電力」は立方体で表せる。
ワイドレンジな1W出力は面積が広いが厚みが薄い。・・・厚みは「音の大きさ」として感ずる
帯域制限した同じ1W出力は面積が縮まる分厚みが出る、エネルギーの集約により強大な音、小さな電力を有効に使う先人の知恵だ.
・ 300HZ以下はスパッとCUTする
・ 5KHZ以上もいさぎよくCUTする。
こうすることによって一定のエネルギーを言語伝達に必要な帯域に集中して、立方体の厚みを増やせば300~5,000HZの間で実質入力電力を増やせる。
※これが一般にいわれる「トランペットSPの悪い音」・・・「元祖PAの音」といわれる音だ。スピーチ明瞭度 を重点に考えられたトランペットSP使いこなしの基本といえる。
⑦SPとしてではなくiPhoneのSP(底部、正面右側の穴)にこのホーンをあてる、という使い方でも近距離から中距離でホーンによる音圧の増強は15dB以上あります。
またその桁違いな「遠達性」には今更ながら驚きます。
こんな感じですが使い道のあるかたにはたった100円で数千円の効果は出ますね。
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