製作難易度 ★★★★★
第ニ編では黒色焼付け塗装の2年目の進化をご披露します。
これまでC-451ほぼ互換として活躍させてきたfet-u1 初期モデルの塗装がかなり剥げてきた為、どうせならキレイに新規製作しようと頑張った。
永遠の黒、進化した焼付け塗装のfet-u1 (New)
つや消しの風合い・塗装の食いつき抜群なものに仕上がった。
ここまでどれだけの失敗をしただろう、3年間同じようなことを繰り返してきたが、目指してきたのは「市販材料・塗料などで本職の仕事に迫りたい」
ただそれだけなのだが。
今までとあまり代わり映えしないんですが、時間をかけて丁寧にイイ仕事に努めた。
(使用した材料)
1.ファインスプレー・ブラッセン・・・・・・・少々、(下塗り剤として使用)
2.アトム耐熱スプレー・・・・・・・少々、(黒色艶消し焼付け塗料)
3.台所洗剤・・・・・・・数滴、(脱脂剤として使用)銘柄による差は殆どない。
4.こしょう・・・・・・・しない
5.砂糖・・・・・・・甘くはない
6.ビール・・・・・・・うまくできたら乾杯
モデルガン用塗料 使用説明文1行の中にこっそりと「焼付塗料」とあるだけ
これがマヌケなんだけど結果がイイ
◎これ以外には何も使わない
特に下塗り剤(プライマー)を使うといつもムラになったり、逆に食いつき力が弱かったりする。
試しに黒色塗料「ファインスプレー・ブラッセン・艶消しタイプ」を下塗り剤代わりとして使ってみたところこれが功を奏したようだ。
【作業】
(1.)ロウ付けされた銅の無垢剤を#250程度のサンドペーパーで、ロウ付け部の段差をなくすと同時に表面に細かいキズがまんべんなく入るよう丁寧にペーパーがけする。
25mmの銅管(配水部品)を半田でロウ付けして50mmの筒にしてある。
(2.)脱脂:
ザルに取り、台所洗剤でジャブジャブ洗い、泡が全くなくなるまで十分水荒いしたあとヘア・ドライヤーで乾燥させる。(急がないときは自然乾燥)
これ以降は割り箸に付けて、焼付け終了まで決して素手で触ることはない。
割り箸は割らずに使用します。
(3.)「ファインスプレー・ブラッセン」 2度塗り後24時間乾燥・固化させる。
(4.)「アトム耐熱スプレー」(黒つや消し)を2度塗り。
(なおこの塗料は焼付け塗装専用のスプレー塗料です)
(5.)乾燥・固化の時間は24時間以上かけ念には念をいれた
(6.)焼付け:
家庭用電子レンジのオーブン機能を使用して170度、20分焼いた。
(これ以上だと半田によってロウ付けされた25mm2本の銅パイプの半田が溶けてくる可能性があるため170度を限界にした)
☆スプレー缶の細かい説明をよく読むと150度が指定温度のようだが
安定した仕上がりは冒頭の写真からもわかると思う。
☆あっ忘れていた。ネジも黒色艶消し焼付け塗装でした、仕上がり具合は冒頭写真で。
かくして黒色焼付け塗装は完成した。
反省
【よかれ・・・と思って使って失敗したグッズ2つ】
でも・・・誰でもすぐ飛びつきそうなスプレーですよね。
◎耐熱温度云々の前に、すでに気泡ムラが激しくなる。
◎透明スプレーなので、塗れたのかどうかもわかりずらく、結果的に失敗が多くなる。
2.「シリコンオフ」・・・・クルマ塗装用脱脂剤
◎これ1缶よりも148円の台所洗剤数滴の方が異次元の良い仕上がり。
【
】
これが決まった。
「アトム・耐熱スプレー」
◎「焼付け塗料であることは缶側面のこの小さな説明文1行の中にあるだけ。
◎各ホームセンターでも「焼付塗料」だという説明はない。
塗料専門店へ行って尋ねると「スプレーの焼付塗料は存在しない」と言い切られ、「4ℓの缶」なら取り寄せられる・・・・・と。「4ℓ」ネー・・・・・・
6,000円位なのでそそられたが車に塗るわけでもなし、そんな多量に必要なはずもなし。
(最後に)
今回のレシピ、完全に再現性がありますけどShinさん疑問なのは・・・
①なぜ下塗り剤(プライマー)を使うとうまくいかず、ブラッセンの二度塗りを下塗りの代わりにしたら綺麗に焼き付け塗装が完了した。
結果よければすべてヨシ、とは言うもののなぜだ。
②他の方法ならどんなやりかたが適切なのか(塗料はスプレーに限定して)
近々プロのかたのご意見を頂く予定ですが、この素人発想の焼付け塗装、何と言われるだろうか・・・・・
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