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MEMSマイク、角型無指向性極小カプセル実装方向(第2編)
はてさて、【第1編】ではメーカー製極小無指向性マイクにおける垂直実装例を見てきたが、MEMSマイクの場合はどういうことになるのだろうか。
スペクトラム波形と音の印象でそれぞれを見ていきたい。
実測グラフは筆者の10cmフルレンジSPからのホワイトノイズによって測定、波形はそのハンディを前提としてご覧ください
ICS-40730 :自由空間で音穴を音源方向に向けた場合
ICS-40730 :自由空間で短辺・電極の逆を音源方向に向けた場合
音穴を音源方向に向けても、短辺・電極の逆方向を向けてもMEMS背面の遮蔽物があれば反射による位相のかく乱は避けられません。
自由空間でさえ、正面を向けた場合可聴域内で角バッフルの影響がこのように現れることを見過ごしてはならないと思います。
「ProbeⅡ」:単MEMSマイク同様、自由空間で音源に向けた
(構造上IC-40730の短辺・電極の逆を前方に向けている)
3つのグラフで音穴を音源方向に向けた場合、可聴領域においてMEMSマイク(ICS-40730)の短辺・電極の逆を音源に向けた場合のほうがスペクトラム波形がキレイなことが分かります。
それは「ProbeⅡ」でもほぼ同様となった。
ProbeⅡおよびL-730memsでは音場型マイク形式を採用しています。
音はその周波数にかかわらず1秒間340mの高速で飛ぶ「流体」です、
それをいかに阻害せずスムースに後ろに流す設計のマイクかどうかがここでは決め手となります。
音圧型無指向性マイク、音場型無指向性マイク(自由音場マイク)の論文を調べていくと音の「入射角90度」=(短辺・電極の逆)向けの効果と入射角=0度としたデメリットについて書かれたものがあります。MEMSマイクではさらに注意が必要でしょう。
MEMSマイク共通の大きな課題はコレ
どうやって高域端のコレをかわすかが課題です。
他の機種の結果
「小さい」・「細い」ことはいいことだ
AOL=138dBはMEMSマイクとしては最高スペックです
MEMSマイク最大許容音圧スペックのInvensense ICS-40638 これもイケますね。
直径2mmは妻楊枝と同一サイズです。
「マイクは小さければ小さいほど良い」
世界的なマイクロホンメーカーSC博士の言葉として筆者には染み入る。
で、以上の周波数特性データは20KHZで一応切っていますが、MEMSマイクって高域の動作はデーターシートにはあったりなかったりして、実際には40KHZ、80KHZととんでもなく伸びているのが普通なので、書き加えておきます。
さいごに
MEMSマイクの一般マイク化の過程において、これは形状からくる自然のなりゆきですが、「音場型」マイクロホンに向いており、この記事の中でも良い結果をだしているところです。
むしろMEMSでありながらデカいマイクになることは自然の摂理に反すだろう、小さいものは小さく完成させ、大きいものは大きく完成させることにその生命力が発揮できることを疑わない。
ここ2年間の意識的な「MEMSマイク実用化」のなかで目標のC-451EBはいつしか超え、さらに次の峰に向けてパフォーマンスを磨いているところです。
あと少しです、「無指向性マイクの最高位」それをめざし、かならず実現させます。
マイクロホンの進化をとめてはならない。
以上
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I am very much glad having many of the feedbacks from the Microphone Developpers in overseas.
I would expand the possibility of MEMS microphone units and also am expecting to have many of the ideas/feedbacks which I could not have experienced.
I have one thing tell honestly that I will not take any of the manufacturing requests from the overseas. I have experienced many of the troubles of transportaion and fixed the
problems of many of the matters happend.
Please understand my situation.
Sincerely, Shin
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