国内のそれは 完全に思考停止しています。
もっと多彩に展開できるとShinは信じています。
まずマイクDIYの盛んな海外の自作マイク事情を知りましょう。
そこではフォーラムもYOUTUBE動画も多彩で豊か、まずは英語で検索することが大きな分かれ道です。
例えばGoogleから「diy microphone」で検索する。そこから見えるタイトルやサムネールすらワクワク感があります。
検索文言を変えて「深入り」することです。
Googleの「画像検索」も英語で行うと類例も量質ともに楽しい。
それをリンク元にして、そこから先はGoogle翻訳など翻訳サイトの利用でなんとかなる。
それは日本語の「マイク自作」という検索結果とはまったくレベルの違う内容であるのがわかると思います。
まず景色が違うでしょう、ハンドクラフトの方向性も違います。
(Shinの事例も出てきますがこの際無視して結構です)
(海外個別の例へのリンクはトラブルを防止のため避けました)
「マイク自作」か「diy microphone」かの検索言語の違いだけでGoogle もYOUTUBE もおおむねチープな国内の状況からまったく異なる世界の入り口に来れる。
Shinはこれら自由闊達な発想の自作マイク、改造、などに親しんでいる海外のかたの楽しみ方を支持して勉強させてもらっています。
海外ではマイクDIY関連フォーラムも豊富で、英語限定で各国のファンが実に整然と語り合って成り立っていて「いいなー」と思います。
おなじことを国内でやったら間違いなく「荒れ狂う」ことは火を見るより明らか、実に考えさせられます。
日本の自作マイクの多くが「WM-61A互換」のような小ECMカプセルでプラグインパワーのような「より簡単なマイク」を作ろうとする。
ソースフォロワの正式な回路をなぜか嫌い、その延長でバイノーラルマイクなど高品位マイクに向かうがプラグインパワー特有の「逆相」「低SN」「低耐音圧」の呪縛と壁に挟まれ低い次元から先に進まない「ガラパゴス」。
そのままマイクの自作を諦めてしまうもったいない例を多く見てきている。
せめてバックエレクトレットECMによる「プラグインパワー」の決定的な欠陥性を自身の頭で判断できるならばその先に行けるのですがそれができないならそれで終わりです。
◎プラグインパワーの欠陥性についてはこちらをご参考ください。
もう一つあります、それはAMP回路の理想を求めれば良い音が収音できる、と勘違いしてマイクロホン本来のありかたを誤解、特殊な方式のオーディオプリAMPを「理想」と掲げて複雑なマイク回路とシステムにしてしまうケース。
自己満足するのはよいが、マイクロホン本来の実用性すら完全に失なったマイクを繰り返し作り、自滅してしまう「ガラパゴス」。
どちらのケースもマイクのDIYまでこぎつけたのは素晴らしいのですが、セオリーを踏み外した見当違いが残念な結果を生んでいるのは同じマイク自作者として非常ににもったいないと危惧しております。
これに対し本来の方向性を失わない海外の彼らの作品はボトルネックになるこだわりがないので自由闊達、意欲的、想像的で追いかけても実に多彩で楽しい。
工作機械までそろえたリボンマイクのDIYは豊富で圧巻の音を聴かせ、その中身も外観デザインも職人ワザの完成度。
コンデンサマイクの多くは大口径ダイアフラムが好まれており、ノイマンを凌駕しようと夢中だ。
小口径も「これでいいや」は見られずより深く追求されている。
90年前のWEのダブルボタン型カーボンマイクを整備して使ったギターやボーカルを録る試みなどその辺の高級マイクの録音結果など軽く吹っ飛ばすほど感動する。
健全でこういうのがShinは好きです。
世界のなかで日本のマイク自作の多くがまるで鎖国された社会のように偏狭なガラパゴスであることを自作ファンのみなさなにはどうしても知っていただきたくて今回の記事としました。
以上
おしらせ
fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb など、読者のみなさまからのご注文により人気機種の製作領布を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作します)
MEMSマイク使用、話題のProbeⅡおよびFetⅡmemsも同様にリリースしています。
モノ作り日本もっと元気出せ!
【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリもOKです、Shinさん独特のこだわりと非常識をもって音響の世界を刺激してまいります。
ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします