正月明けから連載をしてまいりました「AMAZON超激安コンデンサマイクの高級化改造」 は大きなジェネレーションとなってShinさんのPA工作室から飛び立って行きました。
BM800
このマイクは常識では考えられない程、類を見ないクオリティを手に入れて大きく成長しました。それは「やってみなけりゃわからない」を絵にかいたようなドラマでした。
それも一挙に最上位クラスへの持ち上がりですから事が尋常ではありません。
飛び級も飛び級、「Shinさんのマイク改造」でもかつて例がない程の変貌ぶりです。
「無謀ではなかった」 世界のトップクラス・マイクとの鳴き合わせ公開実験 (3/4)
このマイク鳴き合わせ前、「Shinさん、今回はノイマンとガチで勝負スか」と成り行きを注目していたエンジニア達も鳴き合わせ実験が進むにつれ顔色が変わっていくのがわかりました。
そう、Shinjさんはマジで「イケル」と踏んだから参加した、ただそれだけです。
この改造は3段階のグレードを選べます。
グレード :良質なコンデンサマイク
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12115618790.html
グレード :海外高級コンデンサマイク
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12123022225.html
グレード :世界の名機と勝負できる最高クオリティのコンデンサマイク
どれを実施しても当初の状態とは雲泥の差、 から順番に試してみると良くわかります。
ただし2,000円そこそこのマイクに多額の費用をかける改造は決してお勧めしません、僅かな改造費で激変する様子をぜひご経験ください。
ここで読者である声楽家(テノール)のMさんが までの改造をされたBM800でご自身の演奏をYOUTUBEにアップされた音源をご紹介します。
(Mさんの許可をいただいて掲載しております。 Mさん、ご協力まことにありがとうございます)
https://www.youtube.com/watch?v=kL-2GkY9ndo (アデライーデ)https://www.youtube.com/watch?v=5viViDrS26o (美しき水車小屋の娘 1~3)
Mさんからこの改造マイクに対する貴重なご意見をいただきました。
声楽では客観的に自身の声を聴いて判断することが難しいので、手軽に録音モニタできる環境があれば発声の改善に非常に役立ちます。
【改造概略】
グレードの改造 : (費用)10円未満
①ECMへの供給電源回路のツェナーダイオード(強烈なノイズ発生源)を撤去、代わりに金属皮膜抵抗を使ったブリーダー抵抗で所定の電圧を得る。
②出力XLRコネクタを3番HOTから2番HOTにする。
③ECM取り付け支柱に一定のの防振対策
グレード の改造: (費用)20円未満
①ECM出力受けFETをソースフォロワ出力させる。(金属皮膜抵抗1本)
グレードの改造: (費用)210円未満
①カプリングコンデンサ(積層セラ)を高音質フィルムコン(WIMA MKS2)に交換
②ECMカプセル~初段FET入力間の配線のストレー容量の安定化による防振。
(このシリーズのAMAZONマイクロホン特有の問題点)
1.中華製品独特の色使いや低次元の金メッキが見た目の安物感を一層強くしている。(金属色と黒といったノーマルな外観は1500の一部のみ。)
2.プラグインパワーに対応させる為のやりくり上3番HOTである。
3.基板上はほとんどチップ部品で構成されているのでそれを許される部分とそうでない部分を見極めた対策を打つ必要がある。
4.固体共振がついてまわる構造であり、このキャンセルは必須課題である。
5.シリーズ中NW700は小さい10mmカプセル使用のため音質面でややハンディを持つ。
6.xx1500はECMカプセルをメッシュグリルの中に閉じ込めた構造のためカプセルの防振対策が不可能。
ともあれ2,380円のマイクでマジにここまで熱くなれるのだからこのままの製品でいいので販売を継続してほしいものです。
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
モノ作り日本もっと元気出せ!
【おことわり】
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ShinさんのPA工作室 管理人

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