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Channel: ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)
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1323 :ファンタム式パナ改マイクの魅力はこれだ(設計思想)

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「ファンタム式パナ改マイク」 Shinの設計思想


いままで述べたことはないが、皆様にこれだけは是非お伝えしたい。



ファンタム式パナ改マイクの高音質はWM-61Aという世界でも類を見ない名カプセルのおかげ、そしてこの回路とハウジング形状からその良さを極限まで引き出しています。


ShinさんのPA工作室

  fetⅡ 発表時の回路図

「ファンタム式パナ改マイクfetⅡ3年半前の回路、現在でも基本変わりません。

民生用途を拒絶した事こそがこのマイクが生き生きと浸透している源泉です。



【特徴 1】 Linkwits-Modである


Linkwits氏提唱 によるLinkwits-Mod=「パナ改」と呼ばれる回路(WM-61のソースフォロワ改造)してECMカプセルを動作させるとノーマル接続と比較して10dB以上の高音圧を許容し、ひずみ率の低減をはじめ総合的に高品位の音と出会えます。

(ヒント)3線式改造をすることによってマイナス接地する事ができ、あらゆる電子回路と無理なく自然な接続が可能になる、業務用マイクとしてはこれが決定的。


ShinさんのPA工作室

 (3線式カプセル改造法です)
特にGND電極は幅0.2mmしかありません、リード線半田付け後、必ずエポキシ接着剤で固定、強化することをお薦めします。  (Shinは「ボンドクイック 5」 を使用しています、5分で固まり始め、1時間以内に完全硬化します。)





【特徴 2】 小さいコンデンサで済む(形状も容量も)

FET入力AMPを使用することによって「パナ改」でのカップリングコンデンサ=2.2μFのコンデンサが極端に小さくて済む。

ShinさんのPA工作室

※「ファンタム式パナ改」と「パナ改」ではこんなに違う、かなり別モノでしょ。


(ヒント) ※パナ改:10KΩ・2.2μFで低域カットオフf=7.9HZ

       ※ファンタム式パナ改:1MΩ・0.022μFで低域カットオフf=7.9HZと同一になります。

   この値は開発時、聴感上吟味し、0.22μF=カットオフ f ・・・0.79HZを選び、現在も変わりません。


【特徴 3】 バランス出力回路・信号伝送


Linkwits-Mod=「パナ改マイク」には「伝送」という概念が存在しない。

「パナ改マイク」を業務用途としての活躍を考えたとき真っ先に必須条件とした。


何より嫌ったのは「3.5mmミニプラグ・ジャク」、この不安定な接続部品に直流9Vを重畳させ、人為的に接触不良を起こさせているのは「パナ改マイク」の決定的な技術誤りである。

したがって、「ファンタム式パナ改マイク」「ミニプラグ機器」への対応は全機種にわたり当然、一切考えておりません。



「ファンタム式パナ改」、回路的にはFET2本による差動回路だが、回路を追いかけていくと途中で「エッ」と大変わかりにくい。

それもそのはず、この回路は入力となる卓のHAやファンタム供給回路まで含めてはじめて成り立つようになっているのだ。


出力インピーダンスがやや高めに仕上がったので、できるかぎり50m以内、最長でも100mをリミットとします。


同一デザインの長距離伝送版にはLZ-Ⅱ があります・・・・・500m~1,000mを許容するスーパー・コンデンサマイクだ。(fetⅡとのA/B比較で音決めした)



【特徴 4】 ファンタム電源動作である


これは「バランス伝送」と同時に回路設計したこのマイクの最重要機能。

N-ch FETの場合とJ-ch FETの場合では回路が大きく変わり、まずN-ch

で最も単純な回路で挑戦し、その動作を確実にさせた。

VGDS=50V以上かつミニサイズの小信号用FETである2SK330との出会いが課題を解決させた。



【特徴 5】 ECM電源はどこからどう供給するんだ

→方法はいくつかあるが②を採用している。


①AMP回路から拝借する

Rに接続すればちゃんと動く、ところが問題がある。

回路部品は削減できるがECM電源として+1.6V~1.7程度である為どうしても大音圧(おおむね107dB/A以上)でひずみ率が増大し、ダイナミックレンジの確保が難しい、しかし音楽を扱わないかぎりこれでもいい、音質は変わらない。


②ファンタム電源を分圧・ブリード

出力2・3-1間を抵抗分圧して良質のDC電圧を得る。

最大音圧130dB以上をTHD1%でこなすようになる。

特にここに「デカップリングコンデンサ」を入れると音の鮮度が失われる、

300μA程度の微小電流のDC電源はこれでベストだ、つい入れたくなる気持ちはわかるがこれで完成品、異物デバイスなどで手を加えるべからず。



ShinさんのPA工作室

ファンタム式パナ改マイクのECM電源供給回路


【特徴 6】 ツェナーダイオード(雑音発生素子)の排除


ECM電源からもAMP回路からも雑音発生器そのものである「ツェナーダイオードを排除し、驚くほどの高SN比を実現した。


◎ツェナーダイオードから一旦発生したホワイトノイズはどんなことをしても絶対に消滅しないことがわかり、早い時期からその害を訴えてきた。

「多少電圧変動してもそのほうがずっとマシだ」という割り切りの勝利。



【特徴 7】 音質グレード


目指しているのは海外高級マイクと肩を並べる「ハンドクラフトマイク」だ。

発表3年半、使ったかたが口をそろえて言うのはこの事だ。


しかし最近は少し様子が変わり、これを超えるかどうかの問題になっている、

設計者として、そこまでは考えていなかったがどうやら現場ではそれが現実に起こっており、同録テイク間でドイツ老舗定番マイクをおさえ「ファンタム式パナ改マイク」が商業的にも好まれる例をだんだん経験するようになってきた。
ShinさんのPA工作室 ShinさんのPA工作室

①(Lacordeの「御縁」のジャケット )       ②


①4月に発売されたこのアルバム(Lacordeの「御縁」 )でも同様で、全曲のピアノに使われており、ブックレット巻末に「fetⅡ」と明記されています。 (Youtubeでも一部が聴けるようです)


②同時期発売のマキシシングルでも最終的にfetⅡの採用が報告されています。



【特徴 8】 形状


軸方向形状の無指向性マイクとしては常に形状と大きさにこだわります。

「音圧」とは呼ぶが「音は流体」というShinさん流基本概念がそうさせる。


空気振動なのだから「音」とは波動が「マッハ1」のスピードで障害物なく空間を飛ばねばならない、音が飛ぶ中間過程に置かれるマイクロホンは「超高速で進む流体」を阻害してはならない。

だから流線型か極細、それで音がいい・・・・当然のことだ。


ShinさんのPA工作室
(上:fet3 下:fetⅡ)この形状とサイズをよくご覧ください。



【特徴 9】 可能性


海外製定番高級マイクをピアノにセットしてご自分の演奏を録音して楽しまれている方にfetⅡ を使っていただいたことがある。

「このちっぽけなマイクがなんでこんなに音がイイんだ??何でだ?」と。

「よかったら」とお譲りすることにした、大口径定番高級マイクはその場でスタンドから外されお蔵に。


昔流の「パナ改マイク」なら「手作りでここまでいい音が出るんだから画期的でしょ」と云うものの「爆音よ出るな!」と祈りながら常に「100円マイク」のひけめを感じつつ邪魔で不安定な電池箱をお供にヨーロッパ製マイクを羨望していた。


「ファンタム式パナ改マイク」にはそれが一切ない、


国内超高級マイクとの優劣議論を伴いデビューしたこのマイク、現在では海外製超高級マイクと肩を並べるだけでなく、あっけなくそれを超える事例が現れてきたからだ。




「赤線」:海外超高級マイク  「青線:ファンタム式パナ改マイク」 グラフ





(マイクロホン・クラフト・ファンの皆様へ)


「Shinとほとんど同じ基板にする方」、「さらに完璧を期す方」、「XLRコネクタに部品を空中配線する方」、「追加部品」を使って性能UPを図ろうとする方、いろいろ見せていただいております。


部品入手もままならない地域にお住まいの方でマイクの自作を楽しんでおられる方々もありますのでそのご苦労がしのばれます。

この回路はどんなに参考にされても構いません、Shinさんがぶっ飛ぶようなオリジナリティ溢れる回路での作例を期待しています。


「ファンタム式パナ改マイク」である事が第一条件です。


(たとえば・・・)

① 差動AMPの片側はCを通して接地されている、じゃこのFETはいらなくネ、とか


② どんどん簡略化してみたらWM-61Aだけになった、これどうする?とか


③ OP-AMPでこしらえたけど9Vの電池2個使うことになった、何とかファンタムで動かないか・・・とか


④ バイポーラTRで作ったらLineレベルだ、それも+4dBってなんじゃこりゃ、とか


⑤トランス使うと音が悪いとおもったけど、案外イイよ・・・とか


⑥ ファンタム電圧+48Vって真空管動かないか? 俺はチューブマイクにしたぞ、でもいつもヒーター用の6V、単三4個ぶら下げているんだけどクレージーかな・・・とか

などなどアイデアをどんどん出して「真剣に遊んで」ください、「ファンタム式パナ改マイク」マジで絶品マイクですからまだまだ可能性があります、素晴らしいのがありましたらShinに教えてください。


素晴らしいアイデアはこのブログでご紹介する事も考えます。





(お知らせ)

fetⅡ、fetⅡi、fet3・LZ-Ⅱ・LZGなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください                (Shin)



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【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。


★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。


★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。

                             管理人(Shin)                             
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1324 :超薄型ステレオマイクロホンの試作 (jecklinテクノロジーの一部追認)

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暑い Shinさん、暑さのせいでまた変なマイクを作ったって?


おひさま もうメチャクチャ暑いから「薄~い」マイクにした、なんてわけのわからない事いってる・・・


薄~いステレオマイクってどう薄いんだ?


ShinさんのPA工作室

「うそでしょ! 「マジです。」  

マイクロホンセッティングの方法といえば、A-B X-Y M/S その他ある。


オーディオ技術の創世記、1930年代のステレオ・マイクセッティング技術に「jecklinテクノロジー」というのがあるが、確かもっとゆったりとした空間で分厚いフカフカの遮蔽物で、基本は指向性マイク使用だったと思う。



ShinさんのPA工作室
上からの全景



ShinさんのPA工作室

右側面 (こっちが側面になる)


(構造図)

1.外観

ShinさんのPA工作室 (PowwrPointによるイラストです)


2.中身
ShinさんのPA工作室

マイクカプセル・セパレータ部の構造



①遮蔽板(セパレータ)はボール紙(2mm厚)をφ100に切り中心部にはφ6の穴を皮ポンチを使って打ち抜いた。

(サークルカッター使用)の両面にφ80で1mm厚のフェルトを張った。


②中心部のWM-61A(改)は外向き、「L側」のリード線はセンター穴を通してR側へ、「R側」のリード線は同じように反対側に出す。


③左右のカプセルはφ6の穴を使い再接近させ、穴のスキマはくまなく接着剤によって埋める。

(「セメダインスーパーX2」・・・透明・弾力性あり)使用



※このWM-61Aの3線式改造は極力薄くしなくてはならない(下写真参照)


ShinさんのPA工作室
リード線は横出し、エポキシ系接着剤もGNDの半田付けを補強する程度にして厚みを出さない工夫をする。



(回路図)

これは「ファンタム式パナ改」マイク2本そのものなので「省略」しますけどいいですよね、

(今、部屋の中29.6℃、あと1℃下げるか・・・・・)


(製作してみて)

1.センター音像はさらにハッキリさせたい。

2.形状は魅力的だ。

3.「吹かれ」にはメチャクチャ強い。

4.音は定評ある「ファンタム式パナ改」の豊かな音。


(余禄)

1.L・Rの信号をPANで振らずにセンターに置くと「超無指向性」になる。

2.側面を「前面」とした片chだけの使用もおもしろい。

3.両指向性・単一指向性マイクへの発展形も考えられる。

4.複数カプセルのパラレル、特にフロント側の補強形と片chに複数カプセルを使ったものが考えられる。

5.セパレータ表面は「jecklinテクノロジー」に学びデッドにした。

6.L・Rカプセル角度を180度にしたが狭い角度も挑戦したい課題だ。


7.応用版(下図・写真)

ShinさんのPA工作室


ShinさんのPA工作室 (PowwrPointによるイラストです)

こんなアイデアも・・・・・アリ?)




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1325 :超薄型、単一/無指向 切り替え式高品位マイクを提案

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Shinさんの超薄型マイクロホン (3本目)


今回は前回のステレオマイクと同一形状で単一指向性/無指向性の切り替え型マイクを作ってみました。
ShinさんのPA工作室   


板金パーツ(小型SPグリル)はマイクロフォンクラフトには格好の材料ですね。

(トモカ プロショップにある「SA-10 メタルカバー」という70φクラスのSP用グリルです。)


(構成)

無指向性側ECMカプセルは言わずと知れたWM-61A(3線式改造)によるファンタム式パナ改型。


単一指向性側はフォーリーフ社の定評あるUEB-5361を使用しました。


この二つのカプセルそれぞれベストポイントとなる電気的条件が異なるため、双方が歩み寄れるところで抵抗値、コンデンサ値を決めました。


今回はレーダーシュタイン(独)の定評あるポリプロMPコンであるMKT-1826を採用しました。


この名カプセル・コンビは果たしてどんな音を聴かせてくれるのでしょうか。

ShinさんのPA工作室

      背面の様子



(回路)
ShinさんのPA工作室


※2つのECMの電気的条件の違いは

1.適正ドレイン電圧

2.大音圧を想定したRs値

3.UEB-5361の吹かれ救済処置

4.結合コンデンサの適正値



(製作)
ShinさんのPA工作室 (PowwrPointによるイラストです)

   ≪外観のイラスト≫



インナーの構造。
じつはこのケースの中はこうなっているんです。

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インナーメッシュ部にECMカプセルをクッションスポンジ込みでマウント。

インナーは真鍮メッシュ材だが、この場合「塗装」では目詰まりが予想される。

したがって、薬品(パティーナ液)による「黒染め」 を実施した。


ちなみに外装固定の「袋ナット」は黒色つや消し塗装です。



ShinさんのPA工作室

極薄の中身もこんな具合だ。

「黒ゴム接着剤」はこんなときイイ、SW配線の当たる部分は厚塗り、乾けばゴムになる。

ECMカプセル取り付け部

円形メッシュは真鍮製、薬品で黒染めしたものです。

UEB-5361(φ13.7)はWindtechのウィンドスクリーン1400を輪切りにした。

WM-61A(φ6)は1mm厚の低反発スポンジを細切りし周囲に巻き付けたもの。

これらを「黒ゴム接着剤」でメッシュに固定した。


ShinさんのPA工作室

以前は「水成ゴム塗料」があったがそれより乾燥が早いのでこれは使いやすい。


(結果)

単一・無指向共にカプセル単体の音に近い音質のマイクになった。レゾネータや音響イコライザを内臓させることは不可能であるためのピュアな結果だ。


O:(無指向側)

ファンタム式パナ改マイクの高音質、しかもパイプなどに収納した場合に比較し「風のように軽い」自然な音、クセもなにもない、これイイじゃないか。


U:(単一指向性側)

ボーカル集音、楽器集音、特にPAでは非常にハウリングに強い高品位マイクになった。

それもそのはず、背面(180度)が中域で約-30dBの減衰、文句なしだ。

これがUEB-5361はバウンダリーでも最高の結果を出す元になっているはずだ


(感想)

1.結果的に「シームレス」なU-O切り替えにはならない反面それぞれの個性が引き立つマイクロホンになった。


2.音質全体はコンデンサ(レーダーシュタイン MKT-1826)に大きく依拠しており、最適な選択はUとOでこのコンデンサを切り替えられるようにするのが良い。



ところで・・・

   やっぱりやってみたいのは コレ
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Shinからご案内

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Shinさんから ちょっと先ですが 

日本音響家協会の技術セミナーをご案内します

   9月20日 皆様もぜひご予定ください

  (当日はどこかでスタッフやっています)


              以下


ShinさんのPA工作室


日本音響家協会東日本支部イベント開催案内



■ 第4回ネットワークセミナー

 音響技術者、照明技術者、必見!!

劇場・ホールでネットワークに関する疑問や、有線/無線LAN機器を使用して、困った事やトラブルの経験はありませんか?
このセミナーで解決の糸口が見つかる!

日時:2013年9月20日(金)16:00 ~ 20:10(15:30開場・受付開始)

場所:機械振興会館 B3F研修室1 ( 住所:東京都港区芝公園3-5-8 )
   会場の詳細はこちら www.jcmanet.or.jp/gaiyo/map_kaikan.htm

会費:1,000円(当日会場にてお支払ください) 会員無料

参加申込み方法:氏名/連絡先/会員の有無を記入し、Eメールでeast@seas.or.jp へ。

定員:先着100名様

内容
 セッション1
  東京芸術劇場のネットワーク構築の報告

 セッション2
  ネットワーク/無線LAN機器を使用した製品の紹介
  ネットワーク/無線LAN機器を使用した施設の実績紹介

 セッション3
  メーカー/代理店、劇場設計/施工会社、ユーザーの3分野の方々による座談会

一般参加者の方々も質問/提案等があれば是非発言してください。

チラシはこちら→http://www.seas.or.jp/news/img/2013.8.6network.pdf

--
日本音響家協会東日本支部 事務局
http://www.seas.or.jp
east@seas.or.jp



1326 :ファンタム式パナ改マイク ステレオ・ペアのL/Rバランス法

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お役立ち度 ★★★★★


「ファンタム式パナ改マイク、ステレオ・ペア化法です。


このブログを参考に「ファンタム式パナ改マイク」を作られた方、


「音は申し分ないけどステレオ録音でL・Rのレベルが少し違う、こういうのはドンピシャ合ってほしいんだよね・・・・」とおっしゃる諸兄に朗報。


この手法はShinの説明趣旨をご理解の上行なってください。


ShinさんのPA工作室

「これが気になって・・・・」とおっしゃる方は非常に多い


合わなくて当たり前の世界、Trimでちょいとやれば何も問題ないのだがそれが許されない世界もある、なんとかしようとカプセル交換、FETを取り替えてまた組みなおし・・・・・、これでは効率悪すぎ。



(レベルが相違する原因)

1.ECMのバラツキ

2.FETのバラツキによる動作点・ゲインの相違

3.ファンタム電圧の変位とECM電源電圧の相違


されば、なにが原因であろうと一致させてしまうShinさんの秘技をご紹介します。



fetⅡを例にしたレベル微調整法です
ShinさんのPA工作室

(調整法①)

FET自己バイアス回路のRsを微可変して十分リニアな範囲でGainを変える。

この場合、Vgs=-1.45V(+0.5dB)~-1.1V(+3dB)程度の範囲で都合つけています。

(2SK330-GR Idss・・・3.9mA  (Vds=10V、Vg=0V) のFETでの例).


L・R のマイクのうちレベルの低い側に対してこの調整を行ないます。


ソース抵抗1.5kΩとパラに「Gain調整用抵抗」を追加する。

(金属皮膜抵抗を使ってください)



ShinさんのPA工作室


《Gain調整用抵抗(RS)の値と補正値》

1.5kΩにパラに抱かせる抵抗値と補正レベルの関係


5.6kΩ→約+0.5dB

3.3kΩ→約+ 1dB

2.2kΩ→約+1.5dB

1.5kΩ→約+ 2dB

1kΩ →約+ 3dB


以上を目安に簡単にレベル補正が出来ます。そしできるかぎり1dB程度の補正にとどめたい。

3dB以上の補正はやらないでください。



(2SK330データシートをご参照ください)

http://www.datasheet4u.com/datasheet/2/S/K/2SK330_ToshibaSemiconductor


(調整法②)

固定抵抗ではなく5kΩのVRを1.5kΩにパラに入れてL・R同一の振れになるように調整する。

この時のVRの値をデジタルテスターで読む、それを固定抵抗に置き換える。(固定抵抗は金属皮膜型を使ってください)



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《補正後のレベルLED》  ドンピシャ合いましたね




ShinさんのPA工作室
これにて晴れてステレオペアになれたfetⅡ


皆様もいままで苦労されましたね、でもこれで安心です。






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超定番FET 2SK30で「ファンタム式パナ改マイク」fetⅡを製作

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製作難易度★★★★             お役立ち度 ★★★★★


ハイビスカス                

ファンタム式パナ改マイクfetⅡ 超定番FET 2SK30で製作しました。


FETの入手がこれほど早く困難になるとは想定外でしたネ~。


ファンタム駆動のUN-BAL/BAL変換AMPをXLRコネクタ内に組み込む、という常軌を逸した発想から当初より「小さな部品、小さな部品」と走った経緯があります。


コンデンサは何とかなってもミニサイズFET 2SK330などは入手には相当な困難を伴っているようです。




ShinさんのPA工作室   ShinさんのPA工作室

  fetⅡ 普通型の基板          fetⅡ 2SK30使用の基板


回路・性能・評価もかたまった今、NC3-MXXBコネクタにどこまで安定的に収容できるかを考え直す良い機会でした、案外余裕のあるのがわかります。


ならば自作の定番「2SK30」ということでどうでしょう。

Vgds=-60Vで低雑音、データ豊富で実績抜群。

ただし「デカイ」という問題からは逃れられない。。


ShinさんのPA工作室

定番の2SK30 使用で試作した「ファンタム式パナ改マイク fetⅡ 」。


すでにLZ-Ⅱでは普通サイズのTRを使用しておりますが、まるで砂漠でオアシスを求めるように僅かな販路をたどって2SK330を求めるのは国内においてはもはや限界と感じます。


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定番の2SK30 使用で試作した「ファンタム式パナ改マイク fetⅡ 」AMP部。

・ケーブル支え構造は二重にして安定させている。


 結果は従来バージョンと何も変わらない、これイイんじゃないかな。


実はFETタイプのファンタム式パナ改マイク開発時点ではあらゆるFETで試作した経緯があり、もちろん2SK30の使用実績はありますが、「小さく小さく」にこだわった結果当初から入手の限られたミニサイズFETを選択していました。


そのときですらVgds=-50V以上の小信号用FETは結構絞られ、ミニサイズFETとなると数えるほどになりました。


パーツの「ないモノねだり」ほど高くつくものはない、原点に戻り、「普通の部品で普通に作って最高にイイ音」のマイクを実現しました。



【製作】写真などのパクリは「表示」を大きくしてPrtScボタン→Paint→貼付でどうぞ。
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       部品面




ShinさんのPA工作室
       裏面


・注意しなければならないのはノイトリックNC3-MXXタイプは、ブッシングが内ネジ用であり0.05mm内径が細くなり、基板は高さも幅もかなり限定されます。

ShinさんのPA工作室


基板上の部品サイズ・コンデンサ高さもギリギリ。基板両脇への部品がはみだす状態ではブッシングが入りません、φ13.7がブッシング径ですから、ネジったとき部品や基板にあたらないように部品を含めた基板幅・高さに抑えるには覚悟が必要だ。


実質的に0.5mm縮めないと危険だ、いや本当に危険。

(ブッシングのネジ締めはゆっくりおこない、「スルスル」と抵抗なく入る必要あり、「ガリッ」と音がした時点で部品にあたっている、戻して直す。)


ShinさんのPA工作室

こんな事になります、マジで!


胴体がやや太いのに無理にブッシングをねじ込んだ結果基板はメチャクチャにネジ切れた失敗例、基板はよほど意識して「細く・狭く」作らなければ簡単にこうなります。・・・・苦労は水の泡!  甘い甘い。


でもこんなので一喜一憂していたら冒険なんてできないサー。


   

シーサー 【自信のない方は】 シーサー


①部品配置をスリムに長手方向に変える(腕のみせどころです)


②使用コネクタを変える

ノイトリック旧タイプ(NC3-MX)またはそれとほぼ同一構造の無名メーカー品の使用をお薦めします。

(80円~200円位で売られている)


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      旧型コネクタシリーズ



いずれも内径は13.8mm、ノイトリック新型(NC3-MXX)は13.75mm(実測)

この0.05mmの違いだけでなく、

ブッシングが新型は内ネジ、旧型と無名メーカ品は外ネジであるためブッシングを締め込む際、基板の部品がネジ切れることもなく桁違いに作りやすいです。


(2SK30A GR メーカー資料)

http://akizukidenshi.com/download/2sk30atm-gr.pdf






【回路図】 
ShinさんのPA工作室
この回路はおなじみになりました、FETだけがちがう。

(ブリーダー抵抗はこれよりやや小さくてもよい)


これでいいのだ バカボンのパパ



     



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【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。


★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。


★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。

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Shinからイベントのお知らせ(再)

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Shinさんから ちょっと先ですが 

日本音響家協会の技術セミナーをご案内します.

   9月20日 皆様もぜひご予定ください

  (当日は私もどこかでスタッフやっています)



              以下


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日本音響家協会東日本支部イベント開催案内



■ 第4回ネットワークセミナー

 音響技術者、照明技術者、必見!!

劇場・ホールでネットワークに関する疑問や、有線/無線LAN機器を使用して、困った事やトラブルの経験はありませんか?
このセミナーで解決の糸口が見つかる!

日時:2013年9月20日(金)16:00 ~ 20:10

(15:30開場・受付開始)

場所:機械振興会館 B3F研修室1 ( 住所:東京都港区芝公園3-5-8 )
   会場の詳細はこちら
www.jcmanet.or.jp/gaiyo/map_kaikan.htm


会費:1,000円(当日会場にてお支払ください) 会員無料

参加申込み方法:氏名/連絡先/会員の有無を記入し、Eメールでeast@seas.or.jp へ。


定員:先着100名様


内容
 セッション1
  東京芸術劇場のネットワーク構築の報告

 セッション2
  ネットワーク/無線LAN機器を使用した製品の紹介
  ネットワーク/無線LAN機器を使用した施設の実績紹介

 セッション3
  メーカー/代理店、劇場設計/施工会社、ユーザーの3分野の方々による座談会


一般参加者の方々も質問/提案等があれば是非発言してください。

チラシはこちら→http://www.seas.or.jp/news/img/2013.8.6network.pdf

--
日本音響家協会東日本支部 事務局
http://www.seas.or.jp
east@seas.or.jp

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理想の部屋を登録して物件を紹介してもらえる、新しい部屋探しサイト「Nomad.」

1328 :WM-61A(改)の背面処理による音の変化

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無指向性ECMユニットの背面は大抵、裏側は電極の基板でふさがれています、そしてケースに収まるカタチが一般的です。

WM-61Aも例外なくこの形状です。


この基板構造・背面構造は音作りにどう関係しているかやんわりと探ってみました。



下の4つのWM-61A三線式改造済み版を使ってちょっと覗いてみましょう


まず半田付けされただけの状態がこの4個のサンプルです、黒のGND線はちょっと引っ張れば「プチンッ」とパターンごと外れてしまいます。
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WM-61Aの三線式改造を施したあとはGND線が外れないようにエポキシ接着剤で固定します。

ここのGNDパターンは、わずか0.2mm幅しかありませんので半田付けには覚悟が必要です。



【背面処理による音の違い】

以下4種類の背面処理は音にどう影響するか・・・・背面処理4種類のサンプルである。
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①左からGND点補強ナシ

②半田付けされたGND箇所のみエポキシ補強

③裏全面にエポキシ薄塗り

④エポキシを厚塗り盛り上げ



再生SPはShinさん愛用のAMP入り10cmモニタ(BOSS MA-12)です。

(低域は出にくいのでそのつもりでどうぞ)

これにてホワイトノイズを出し、センターから15cmの点でとったのが以下のグラフです。


適切にローカットした方が実体が見えるのですが、次回にします。



(10cmSP使用の波形として差し引いて監てください)


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①GND点補強ナシ



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②半田付けされたGND箇所のみエポキシ補強



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③裏パターン面全体に薄くエポキシコーティング



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④エポキシを厚塗り盛り上げ


100HZ~300HZのゆったりしたふくらみはPA使用時に好まれています。

微妙に異なるのがわかりますか?

fetⅡi の三線用のクリップオンマイクにはこれを使っています。
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fetⅡi (三線チューニングタイプ)



それではShinのマイクでとりわけ評価の高い「fetⅡ」を見てみましょう
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⑤fetⅡの場合


割合と安定してキレイですよね、これは半田付けされたGND箇所のみエポキシ補強してあり、その背面に数ccのバックチャンバーがあります。

500HZ以下が安定していますね。



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見かけによらず、商業録音でも海外製超高級マイクが相手のfetⅡ


【バックキャビティ、チャンバーの問題】
本来無指向性ECMの構造からは無関係のはずだが厳然として影響がある。

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11230219227.html


ここをうまく味付けしてやるのは無指向性マイクの隠れたノウハウであろう。

無指向性といえど背面構造を含めたマイクロホンの形状はダテではない。


特に既存のマイクロホンからケースを借用しても、決して良い特性になるとは限らない、元々単一指向性だったマイクのケースで無指向性マイクを作ったり、その逆もある。


マトを得たチューニング技術を身につけねばチグハグな結果となるからだ。


デザイン面の優位性から手を出しそうなこの安易な方向に流れることはShinは断じてお薦めしません。


繰り返しますが「音」という波動は空気を伴った流体です。





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1329 :「ファンタム式パナ改マイク」 Direct Ⅱを発表

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3年前 のこと

DirectⅠというアクティブ素子(TRやFET)を何も使わない「ファンタム式パナ改マイク」を発表したことがあります。

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10561624404.html


しかしケミコンから発するランダム・ノイズを押えきることができない悔しさの一方、絶対に可能性のある方式だと信じてあきらめませんでした。


打開策を時々考えて3年、遂に問題は解決して当初めざしたクリアーな音質の「Direct方式」がはじめて実現しました。

              
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DirectⅡ】 試作


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(内部の様子)

コンデンサの逆付けを直したりしながら・・・痕が残っていてあまり綺麗ではないですけど。



ぴかコンデンサ選びとC・Rによるノイズ・キャンセル回路が重要な決め手となりました。       
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(ふたたびDirect型に執念を燃やしたShinさんのDirectⅡ バラック試作)



  【回路図】           
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(コンデンサと抵抗だけ、あとはな~んにもない)



【使用コンデンサ】


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(このコンデンサ、音イイですね)

(あくまでも使用者の感想でありこの商品の性能を述べたものではありません)・・・最近はこう書いたほうがイイのかな)


このほかにも低漏洩電流タイプ・超低インピーダンスタイプなど、お試しになる価値があると思います。


ECM内部以外まったくアクディブ素子はありませんが、WM-61A(改)ですので一般のECMより10dBはレベルが高い、したがって出力レベルは十分あります。




【出力インピーダンス】

出力インピーダンスは約1.2kΩとやや高めですので長距離になる場合は1kΩ程度の抵抗を②-③間に入れて製作してください。(100m近くまでは追加抵抗なしでOKです)

抵抗挿入で約3dB出力レベルが下がりますが元々ハイレベルですから十分です。

1kΩ挿入で出力インピーダンスは約550Ω(1kHZ実測)。


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(バラックセットにてマイク出力インピーダンスの測定中)


・電圧降下法(抵抗置換法)によります。


マイク出力インピーダンス測定法についてはこちらをご参考ください

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11461786363.html




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1330 :お役立ち記事へのショートカット・リンク集

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お役立ち度 ★★★★★

ショートカット・リンク集(2009年6月~2013年9月の主な記事)


過去の記事はどんどん埋もれていくため年初から【ブログ内検索】 で過去記事のワード検索も可能にしました。

しかしこのブログの目的記事にたどり着くのがだんだん難しくなっているようですので、今回ほとんどの記事へのカテゴリー別のショートカットリンク集を作成しました、お役立てください。


【小物アクセサリー製作】 ShinさんのPA工作室

0906 :電池式ファンタム小箱の製作 =(下の1023をお薦めします)=電池式ファンタム箱

0907 :LANケーブルをマルチケーブルにしちゃえ≪製作レシピと実用検証LANケーブルマルチ

0910 :パッシブ型ダイレクトBOX( DI )の手作りと測定パッシブDIの製作

1009 :ファンタム式サテライト・プリAMP登場 ファンタム式ローカルAMP

1016 : ファンタム式ホワイトノイズ・プラグの製作

1017 : ファンタム式ピンクノイズ・プラグの製作

1022 :「ファンタム式 サテライト・プリAMP」のファンタム電源スルー化 =同ファンタム・スルー版

1023 :電池式ファンタム小箱 (Ⅱ) =同、こちらがおすすめ 

1129 :「LANケーブルを4chマルチケーブルに・・・」その後 =人気は一向に衰えず、様々な形で普及・拡散している。


【マイクロホンの改造チューニング】・・・原理原則が決め手、マイクは楽器と同じだ。

0927 : 「禁断!」激安マイクの58化第6弾『猫が虎になる日』 =CM5の「定番改造」と呼ばれています。

1109 :禁断!「激安マイク CM5 の定番化改造」を材料費0円で =同一改造を費用0円で(閲覧数ベスト10に入る)

1001 : 「禁断!」ベリンガーXM-8500が58の音に

1003 :JTS激安クリップオンマイクをAKG C-419似に

1020 :JTSの激安、PDM57を改造してSM57の音に(Vol.Ⅰ)

1034 :JTSのPDM-57 「SM-57似改造チューニング(Vol.Ⅱ)」 これが本命かも

1042 :このブログを参考にマイクの改造をなさる方へ

1145 :大口径?コンデンサマイク C-1 に「活!」(前編)
1146 :大口径?コンデンサマイク C-1 に「活!」(後編)

1216 :Behringer ECM8000を「使えるマイク」に改造(前編)

1217 :Behringer ECM8000を「使えるマイク」に改造(中編)

1218 :Behringer「ECM8000を使えるマイクに」(後編) 黒色焼付塗装レシピ

1239 :Shure 55SHⅡをBETA58のユニットに換装した

1314 :55SHⅡ換装第ニ弾 !SM58ユニット使用で


【ファンタム式パナ改マイク】 ShinさんのPA工作室

 ファンタム動作専用パナ改(Linkwitz-Mod)マイクはShinが提唱する高品位コンデンサマイクのニューウェイブ。

0921 :ファンタム式パナ改マイク第1号 =「パナ改」をファンタム動作させた初めてのマイク。

1004 :ファンタム式パナ改マイク第2号 =XLRコネクタにマイクAMPを初めて収容したピンマイク。

1005 :ファンタム式パナ改マイク第3号 =失敗作・・・チップ部品使用は手に負えず。

1007 : 「ファンタム式パナ改マイク」測定用及び第4号機 =「ハイレベル過ぎ」を現場から指摘される。

1008 :ファンタム式パナ改マイク fet-Ⅰの誕生 =音響技術者達による発売前の△社超高級マイクとの公開比較実験は驚愕の結果に。

1010 :ファンタム式パナ改マイク の進化形 fetⅡ =fetⅠを進化・改良、世界の名機と肩を並べ、ロングランを続けている、商業的に用いらている珍しい手作りマイクロホンとなっている。

1011 :ファンタム式パナ改 Measurement fetⅠ =ゴムスリーブを特殊シールド加工、壊れやすい。

1013 : ファンタム式パナ改 fet3(Measurement fetⅡ) =流体として「音」を捉えた19φマイク。

1014 : 「ファンタム式パナ改マイク」って何だ?その進化を追う =ここまでの集大成まとめ


1015 : 音響管キャップによる高域強調の実験 =fetⅡの高域味付け実験

1025 :WM-61Aを使った単一指向性マイクの実験 =ユルい単一指向性はいかが

1026 :ファンタム式パナ改マイク「AMPなしモデル」 DirectⅠの試作 =ケミコンのランダムノイズ、失敗作。

1030 :WM-61A使用ファンタム式ハイパー・カーディオイド・マイクの実験 =超単一指向性を無指向性ECMで実現

1036 :単一指向性スピーチ用グースネックマイク(ファンタム式)の試作

1050 : fetⅡをさんしん(沖縄三線)用クリップオンマイクに試用して

1102 :ファンタム式パナ改マイク fetⅡi 「instrument」 =さんしん用にチューニングした記念碑的クリップオン用マイク。ピアノ用マイクはコレに限るというエンジニアもいる程のパフォーマンスを示す。

1118 :ファンタム式パナ改マイク「fet3」をスタイルUP

1127 :最近WM-61Aが変わった、&失敗のない3線式改造

1138 :ファンタム式パナ改マイク念願の黒色、「fetⅡBK」

1139 :5φのEB-5400使用ファンタム動作マイク(6φ)と黒染め

1147 :「ファンタム式パナ改マイク」どこまで簡略化できるか

1204 :fetⅡの黒色化・・・ここまでたどり着いた

1205 :長距離伝送専用ファンタム式パナ改 「ℓ」 タイプ

1212 :2ヶ月前の記事「fetⅡの黒色化・・・」実は成功していたようだ

1213 :ファンタム式パナ改、レトロ・ボーカルマイク 「fet-Rv」

1215 :さんしん(三線)用クリップオンマイクのNEWデザイン fetⅡi - CL

1219 :ファンタム式パナ改マイクのNewジェネレーション「P-fet 1」の試作

1222 :「ファンタム式パナ改マイク」BipolarTRで超低インピーダンスを実現

1225 :ファンタム式パナ改マイク 超低インピーダンス「LZ-1」が姿を見せた

1240 :超低インピーダンス・ファンタム式パナ改マイクの進化形 LZ-Ⅱ

1243 :自作無指向性マイクのフラグシップ・モデル「 LZG」を紹介

1315 :fet3 黒色化を高級焼付塗装、匠のワザに頼った。

1324 :超薄型ステレオマイクロホンの試作 (jecklinテクノロジーの一部追認)

1326 :ファンタム式パナ改マイク ステレオ・ペアのL/Rバランス法

1327 :超定番FET 2SK30で「ファンタム式パナ改マイク」fetⅡを製作

1329 :「ファンタム式パナ改マイク」 Direct Ⅱを発表



【実験】

1012 :B社 ECM8000を解剖してみた

1015 : 音響管キャップによる高域強調の実験

1018 :ECMカプセルのスクランブルテスト

1232 :WM-61Aの単一指向性化改造とWM-61Bのパナ改

1209 :トランス平衡型ファンタム動作コンデンサマイク (実験1)

1210 :トランス平衡型ファンタム動作コンデンサマイク 実験2(AMPレス)

1211 :ファンタム式コンデンサマイクのOP-AMP化 その1

1328 :WM-61A(改)の背面処理による音の変化



【ノイズ・アース・EMC】・・・決して安易に考えてはいけない「技術の穴だ」

0922 : 「アース」信仰に異議アリ! No1

0926 : 「アース」信仰に異議アリ! No2
1052 :アースについてもう一度考えてみませんか (前編)

1103 :アースについてもう一度考えてみませんか (後編)①

1110 :アースについてもう一度考えてみませんか (後編)②)

1117 :穴だらけのシールドケースなんてアリ?
1231 :自作マイクはハムノイズが多い、だと?

1208 :マイクロホン・クラフト用黒色2芯シールド細ケーブルの選択


【測定】

0923 :WM-61Aの最大SPLを測定してみました

0924: WM-61Aの最大SPLを測定してみました Ⅱ(再測定)

1149 :マイクロホンのインピーダンス測定

1307 :マイクロホンの出力インピーダンス測定、抵抗置換法の実際




【ミニプラグ、ミニジャックの欠陥性】・・・拒絶するには理由がある

0919 : 「プラグインパワー」の問題点

1051 :ミニプラグ・ジャックの宿命的欠陥について

1229 :Shinはなぜプラグイン・パワーや「原型パナ改」を避けるのか?


このため従来型「パナ改」マイクシステム関連記事はこのリンクから除外しました



【工作・加工】

1028 :これはイイ!金属加工ツール「ミニルーター」

1029 :「高級半田ごて」など使うな =閲覧数ベスト10に入る

1032 :ひと味違う「配線ケーブル被覆剥き工法」


【黒色化】 それでも「黒」だ、試行錯誤の泣き笑いドラマ。

1027 :手作り音響機材 金属部分の黒色化(Ⅰ)

1315 :fet3 黒色化を高級焼付塗装、匠のワザに頼った。




【単一指向性マイク】・・・無指向性の延長上にはない次元の異なる技術が求められる。

1033 :単一指向性超小型マイク(ファンタム式)試作善戦苦闘記

1037 :高品位単一指向性コンデンサマイクロホン fet-u1の製作

1038 :高品位単一指向性コンデンサマイク「 fet-u Classic 」の試作
1048 :Shinさんのマイクロホン開発挑戦記(第一編)

1049 :Shinさんのマイクロホン開発挑戦記(第二編)

1148 :ファンタム式パナ改マイク発表から2年

1106 :ボーカル用コンデンサマイクを作った・・・だと?
1107 :楽器用クリップオン・コンデンサマイク第2弾(単一指向性)の試作

1021 :手作りマイク、単一指向性ECM用ハウジングの提案
1134 :サンケンのECMカプセルSU-16(単一指向)を使ったマイクの試作

1136 :単一指向性マイクfet-uⅢ製作の実際(Ⅰ)

1137 :単一指向性マイクfet-uⅢ製作の実際(Ⅱ)

1140 :「ティーストレーナ・マイク」 ハウジングを強化してペアで登場
1148 :本気で音楽・楽器と向き合える単一指向性ECMカプセルの入手

1230 :「単一指向性」 マイク自作の最重要ポイント

1304 :単一指向性 万能フレキシブルマイク「Flex-LZ」

1308 :読者の方の力作紹介 (UEB-5261使用単一指向性マイク)
1309 :手作りマイクのココをなんとかしたい(第一編)=金属メッシュ絞り加工

1310 :手作りマイクのココをなんとかしたい(第ニ編)=黒色焼付塗装Shin的レシピ

1312 :手作りマイクのココをなんとかしたい(完結編)=fet-u1(New)の完成
1325 :超薄型、単一/無指向 切り替え式高品位マイクを提案



【バウンダリーマイクロホン】

単なる「床置きマイク」から発想を変えろ・・・未知の可能性、新発見の宝庫かも知れない。

1045 :高音質バウンダリーマイク「BLM-fet1」の製作
1047 :高音質バウンダリーマイク BLM-fet Ⅱの製作

1108 :バウンダリーマイク 「BLM-fet Dual」の試作

1113 :フリー・バウンダリー対応型XYステレオマイクのバラック実験
1206 :フリーバウンダリー・ミニマイク(ブロンズハット) いいね

1227 :X-Yステレオ・フリーバウンダリーマイク製作 1. (銅メッシュの絞り加工)

1228 :X-Yステレオ・フリーバウンダリーマイク製作 2. (表面処理と台座作り)

1237 :踏んづけられず、セッティングの楽な高音質バウンダリーマイク「BLM-Free」
1242 :ピアノ用X-Yステレオ・フリーバウンダリーマイク製作 3. (完成編)

1244 :噂のスーパー・バウンダリー・マイク「BLM-fet Dual」に改良版登場

1317 :バウンダリーマイク(BLM-fet1)の完成度UPにチャレンジ

1318 :バウンダリーマイク(BLM-fet Dual)の完成度UPにチャレンジ

1322 :ファンタム式パナ改マイクによるプレッシャー・ゾーンマイクの実験試作



【PA】

0917 :公道越えのワイヤレス伝送PA

1035 :「ビッグバンドPA」との向き合い方と小ツール

1128 :数本のマイクで 「野外ビッグバンドPA」 邪道か? 

1132 :定番マイクじゃ無理 ! 「津軽三味線」の野外PA(SR)

1246 :JAZZライブPA(SR)に手作り機材を投入した。



【変なもの作っちゃった】

0914 :BOSE-101用ワンタッチ着脱式PA機(デジタルAMPが決め手)
0920 :BOSE-101用ワンタッチ着脱式PA-AMP (partⅡ)




【その他】

1024 :マイクロホン技術の名著について

1111 :用語は正しく使おうね

1119 :ファンタムパワーとプラグインパワーは全く違いますよ

1120 :姿カタチの美しい機材は音も美しい



【各々のまとめ】

0928 : ことしをふりかえって 2009

1014 : 「ファンタム式パナ改マイク」って何だ? その進化を追う

1048 :Shinさんのマイクロホン開発挑戦記(第一編)

1049 :Shinさんのマイクロホン開発挑戦記(第二編)

1053 :ことしをふりかえって(2010年)

1130 :甘くないぞ「単一指向性マイク」の自作 ①

1131 :甘くないぞ「単一指向性マイク」の自作 ②

1151 : ことしをふりかえって(2011年)

1235 :「ファンタム式パナ改マイク」誕生秘話(前編)

1236 :「ファンタム式パナ改マイク」誕生秘話(後編)

1249 :2012年をふりかえって、そして新年へ

1321 :「ShinさんのPA工作室」 開設4周年お礼とご報告



【PPT製図】

1043 :パワーポイント(Microsoft PowerPoint)を使った製図法 =閲覧数ベスト10に入る



ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします

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1331 :オークションの単一指向性ECMカプセルを試験評価

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φ20の比較的大口径の単一指向性ECMカプセル。

価格も手ごろなのでオークションで入手してみた、そのテスト結果です。
ShinさんのPA工作室

素性は良さそうな単一指向性ECMカプセルのようだ。

(データシートの「FET回路」は単なる推奨回路、FETは外付けだからこの部分の回路は自由だ、但しソース接地ドレイン出力が推奨とは気になる点だが)



ShinさんのPA工作室

無指向性の定番(WM-61A)と並べて大きさの比較


ShinさんのPA工作室
VC-20カプセル(φ20)と専用高抵抗入りFET

ECM専用FET 2SK1109(J34) ・・・(ゲート・ソース間に高抵抗入り)をソースフォロワとにし「ファンタムパナ改マイクfet3 の基板に取り付けた。



試験結果は下記の通り (ソース接地・ドレインOUTも試みたが同様である)

1.ホワイトノイズが大きい

2.感度は結構低いようだ

3.近接効果を生かした距離では決して悪くないが残留ノイズはいかんともしがたい。

4.WM-61Aファンタム式パナ改の方が次元を超えた高音質だ。


このカプセルは「見かけ倒し」なのか・・・・

→次にFET、高抵抗の外付けを試み
ShinさんのPA工作室
ECM用FETである2SK118 は高抵抗外付けタイプである。

この抵抗(1GΩ)は素手触れることすら厳禁のデリケートさだ。



ShinさんのPA工作室
価格もハンパじゃない、抵抗値の高いほど価格も高い



テストは以前紹介した「ティーストレーナ」(茶漉し)をいつも使っている。


ShinさんのPA工作室
FET・抵抗外付け型にして再チャレンジ!


(抵抗・FETなどが金属に触れないよう十分気をつける。

ティッシュで絶縁すれば安心だが速度穴の動作に影響ないようにごく軽く。)



ShinさんのPA工作室
GNDからメッキ線を出して挟めばそれでカプセルのシールドは万全だ。


テスト結果では、ホワイトノイズは明らかに減少したものの他の単一指向性カプセルにはまったく及ばず期待は完全に裏切られた。



ShinさんのPA工作室
このATM25の抜けガラに直角に仕込む予定だったがこのECMカプセルは完全に見掛け倒しのため中止した。


近々複数の優れた単一指向性カプセルの入手が予定されているので今回オークションで入手したカプセル(VC-20)についてはボツとした。



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1332 :優れたECMカプセルを求めて長い旅

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マイクロホンはカプセルで決まる。   


いままで自作マイクといえば10φ未満の無指向性が主でした。

それ以上の単一指向性カプセルは入手の難しさ、ロット単価など個人では壁の厚いジャンルでありました。


このたび、国内のある専業メーカーとコンタクトがとれ、単一指向性バックエレクトレット型ECMカプセル10φ~20φまで同社全てのカプセルの少量入手が可能とわかり、評価テストに至りました。 (UEM-10、13、17、20)の4種類


【今回の単一指向性ECMカプセル4種類について】 


・すべてのカプセルに共通してSN比と感度が高くきわめて高品位である。

・また今回のカプセルはいずれもFET外付けタイプですので通常のECMとはやや勝手が違いますので下図にて説明します。



(FETナシECMの外付けFET接続方法)
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FET外付けECMの接続方法(出力回路)2種類です。

決定的な禁忌事項がありますので十分お気をつけください。


ドレイン(D)には+5Vを加え、ソース(S)から出力させるインピーダンス変換=「ソースフォロワ」の例です。

回路全体は記事末の「試験回路図」をご参考ください。



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   4種類のカプセル正面



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   4種類のカプセル電極面



(試験の模様)
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カプセルとFETや高抵抗は「ティストレーナ」

に入れ、完全な静電シールドを確保。



【その音質・オーバービュー】

これはVoice及び暗騒音を音源としたShinの感想です


(φ20:UEM20)

ダイナミックレンジの大きなスケール感がありVoiceはオンマイクのとき実にリアルだ。

14KHZ付近をピーク点とし、低域20HZまで、高域20KHZまで直線的に約8dB下降のスペック特性。

「クリップオン・マイク」にしばしば見られる特殊な特性の為、一般的な大口径マイクとはかなり異なる音傾向。

むしろベタなオンマイクで良い結果が得られるだろう。


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は今回のφ20のカプセル、前記事 のオークションで入手した同口径単一指向性カプセル。

感度差は30数dBもありS/N差も天と地ほどある。




(φ16:UEM-16) 

ダイナミックレンジが広く、ワイドレンジで好ましい音質傾向、室内暗騒音の自然さは特筆モノ、Voiceのオフマイクでも音痩せしない。

プレゼンスピークもまろやかな上品さを感ずる。

スペック上のf特パターンはC-451に酷似しているがオフマイク特性は確実にこちらに軍配が上がる。


背面感度比が最大34dB(500HZ付近)は決定的にハウリングに強くPA用途でも威力を発揮するだろう。

4機種の中で最も総合的にバランスのとれたオールマイティな高品位カプセルだ。



(φ13:UEM-13)

低域まで良く延び、音は柔らかくリボンマイクを彷彿させるナチュラルさだ。

高域の表情はWM-61A(改)とよく似ている。

背面感度はほぼ全帯域にわたって正面比-20dB前後であり、広帯域にわたってハウリングしずらいマイクになるだろう。



(φ10:UEM-10

プレゼンスピークは高め(15KHZ付近)にある、スピーチの輪郭がはっきりしている。

低域は抑えられているが、SN比の高さ、背面感度比の高さからバウンダリーマイクやスピーチ用マイクとして良い結果を得られそうである。



(試験回路図)
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・冒頭の「評価試験時のECM接続方法」図と併せてご活用ください。



(ECM専用高抵抗内臓型FET 2SK1109の例)
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2SK1109-J34


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(注意事項)

高抵抗使用の場合、素手で触れるだけで抵抗値は下がり不安定になる、これだけは絶対に守らねばまともなマイクロホンにはならない。


外付けに使用する高抵抗はメタルグレーズ抵抗です。 http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=8BUR-TFKK


FET外付け型ECMは超ハイインピーダンス部がむき出しになるためシールドケースに入れ、静電シールドを完全にしないとハムノイズがひどくテストはできません。




(お知らせ)

fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZ-Ⅱ、LZGなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)   (Shin)



モノ作り日本もっと元気出せ   



【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。


★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。


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検査対象が48か月齢を超える牛に!今回は、今行われているBSE対策についてご紹介

1333 :発掘メーカーの16φカプセルを使用した超薄型単一指向性マイクロホン

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製作難易度★★★★★+α


マイクロホンはカプセルで決まる

前回の記事 でテストした国内メーカーのカプセルのなかで総合的に注目したφ16のカプセルを使用した単一指向性マイクロホンを試作しました。

音傾向はC-38Bに似たきわめて格の高いファンタム動作専用コンデンサマイクロホンとなった。


これでShinさんの「超薄型マイク・シリーズ」も4機種目になりました。

(リーフ・マウント構造と使用SPグリルが薄さの決め手!)

手 誰が呼んだか「ヒラメ・マイク」と・・・


このカプセルは前回、「ティー・ストレーナ(茶漉し)」でテストした時点でも一流の音質を聴かせたので期待しながら今回、完成形のマイクロホンとして試作しました。



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(UEM-16カプセル使用・超薄型単一指向性マイク)



【製作】

今回のようなFET外付け型ECMでは筐体のシールドの出来・不出来によって

誘導ノイズは天と地ほどの差として現れる原理原則にきわめて厳しい世界。

この点が今回の製作のハードルであることは間違いありません。


(外筐の加工)
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「塗装は絶縁物良く剥がすほど効率の高いファラデー・シールド(高周波的・静電的等電位面で構成された金属容器)が成り立つ。


ポイントはこれを2枚を合わせて一体化したとき円周金属面同士がじかに接触し合って内部を包み込む構造かどうかだ。


小さなガスケットのようなものを取付けている例もある。


(リーフ・マウンタの製作)
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真鍮メッシュを円形に切り出し、「パティーナ液」で黒染め した。


リーフマウントのマイクや内部の臓物は外から見せたくない、中を黒くすることだ。だから黒色にこだわった加工を徹底した。



(組み込み)
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メッシュ・マウンタ及びリアメッシュを中心とした「リーフ・マウント」構造




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超薄型単一指向性マイクロホン構造図


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・モルトプレーン(スポンジ)でカプセル外周を包み、メッシュ・マウンタに組み込

む。

・インピーダンス変換用のFETはマウンタ左下に設けた極小基板に。

・FET接続部をNITTOの自己融着テープ(ブチルゴムテープ)をメッシュに摺りこ

んで絶縁固定。



(完成!?)

ネジを締めて「さー完成! サウンドチェック」・・・「オー!イイ感じ」

 エ? 叩くと「ボンボン」鳴くぞ? sei 手を裏側に近ずけると交流「ブーン」  裏面を触ると 交流「ブーン」


(そこで)
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 背面シールド強化(二重シールド)

カプセル背面は超高インピーダンスだ、メッシュ・マウンタと一体化したカプセル背面のシールドメッシュを加えシールドの強化と固有振動を抑えた。


これはズバリ適切な対応でした。


Shinさん的考察

異常現象には原因がある、そのプロセスを絶てば完全に解決する。




(スタンド取り付け部)
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(回路)
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100m以上の伝送時はXLR②③間に1kΩをパラに入れます。


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  (基板)


(最後に)・・・重要点このマイクのキモです

FET外付けECMはピュア・コンデンサとなんら変わらない完全なシールドが要 求されます。

この点、FET内臓の一般的なECMと同じように考えてはマイクロホンは完成しません。


分散された金属はすべて静電的に等電位にする必要が一層要求され、手を抜くと「ハムノイズ」の嵐から脱出できません。


「タッチノイズ」「本体振動」に対しては無指向性マイクより約14dB敏感になりますのでカプセルの防振は徹底して行なってもヤリスギではありません。

ここはイイ材料探しと腕の見せ所。手を抜いてはまともなマイクにはならない。

指向性マイクの大きな特徴ですので避けて通れません。



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